生活習慣病には食生活が大きく関わっています。
食事改善は重要な治療のひとつです。
しかし、人それぞれ生活状況や習慣が異なるため、できる限り患者様個人に合わせた内容に沿っての提案を心がけています。
自分自身ができることを一緒に見つけることから始め、改善できるようサポートを行っていきます。
外来で通院が困難な方を対象として自宅に伺わせて頂き、食事内容の確認を行います。
摂食・嚥下状態に不安な方、疾患により食事改善が必要な方にご相談頂いています。
必要に応じて献立の提示、調理指導、トロミ剤の使用方法、栄養補助食品の紹介を行っています。
古川医院では食事からしっかり栄養を摂れるようなサポートを大切にしています。
疾患や体調、口腔状態の急激な変化により食事内容の変更が必要な場合があります。
当院ではデイルームでほとんどの方が食事を一緒に食べます。
食事時間には様子を見に行き、多職種と連携しその都度個人の嗜好や状態の変化に合わせて対応しています。
また、味付け・ご飯の固さ・食べやすさなどの聞き取りを直接行うこともあり、患者様・利用者様との触れ合いも大切にしています。
当院では個人に合わせて5段階の食事形態に分けて提供しています。
また、治療食(特別食)の対応も行っています。
食事での喜びや楽しみを持ってもらえるように、献立は和・洋・中の様々なメニューの組み合わせを考えています。
常食
介護食
普通
粗刻み
刻み
粗刻みは箸で肉や魚が切れない方の為の形態で、3〜4等分にカットしています。
刻みは主にスプーンで食べられる方や固い物が噛み切れない方の為の形態で、魚は写真のように皮を取り一口大程度の大きさにカットし食べやすくしています。
細刻み
ミキサー
介護食には細刻みとミキサーの2種類の形態があります。
細刻みはみじん切りにしてトロミを付けたりペースト状にした形態で、義歯の不具合、義歯がなく咀嚼が難しい方や噛む力が低下した方の為に食べやすくしています。ミキサーは水分を加え粒がほとんどない状態にした形態で飲み込む力が低下している方に提供しています。水分を加えて作るので通常の食事形態より栄養価が低下しがちですが、栄養パウダーを加え、栄養強化をする工夫をしています。
当院では、季節や行事に合わせて月に2回行事食を提供しています。
普段では食べられない特別な食事を食べて頂きたい、また少しでも楽しみになってもらえたらという思いで取り組んでいます。
春夏秋冬で様々なイベントがあります。お弁当やワンプレート、松花堂弁当などで盛り付けを工夫し一食で色んな味が楽しめるように考えています。